「Notionでもっと見やすいページを作りたい」「文字を小さくしたり、大きく目立たせたい」
そんな悩みを抱えていませんか?
Notionは自由度が高い一方で、文字サイズの変更に制限があり、思い通りにデザインできず困っている人も多いはずです。
この記事では、基本設定から応用テクニック、テンプレートや関数を活用した装飾方法まで、Notionで文字サイズを自在に調整する実践的な方法を徹底解説します!
Notionで文字サイズを変更する方法
Notionを使っていると、「もう少し小さい文字にしたい」「見出しのように目立たせたい」と思う場面は多いですよね。
ですが、Notionは一般的なワープロソフトのように、自由にフォントサイズを変更する機能は搭載されていません。
とはいえ、いくつかの設定やテクニックを使えば、実質的に文字サイズを調整したような見た目を実現することが可能です。
標準状態と「フォントを縮小」設定の比較
Notionのページ右上の「・・・(ドットメニュー)」から「フォントを縮小」をオンにすることで、ページ内の文字がひと回り小さく表示されます。
これだけでも視認性が変わるため、コンパクトな情報整理をしたい場合に非常に有効です。
【比較画像】フォントを縮小を使った場合の差


左が通常(デフォルト)で右がフォントを縮小したものです。
フォントを縮小したことで、ページ内に入る情報量が増えました。
比較すると、通常版はどっしりとした見た目で、フォント縮小版はスッキリした見た目になっています。
- 文字サイズ変わる:タイトル、テキスト文章、見出し
- 文字サイズ変わらない:データ内のプロパティ名や文字、ボタン内のテキスト…etc

データの大きさが変わらない分、データの主張が少し強めになります。ページの情報の優先順位を考えてフォントサイズ変更するのがおすすめです!
見出し・引用ブロックで大きな文字を活用する
Notionでは「H1〜H3の見出しブロック」や「引用ブロック(>)」を使用することで、通常のテキストより大きめの文字を表示させることができます。
見出し1,2,3の文字サイズ比較


引用ブロックの文字サイズ比較
引用でも文字サイズを変えることができます。
ただし、文字サイズを大きくすることはできますが、小さくすることはできません。
比較表を作成したので参考にしてみてください。





「/quote」で引用ブロックを作成できます!
因みに、引用サイズの変更は引用ブロックを選択して「引用サイズ」の箇所から文字サイズを大きくすることができます。


フォントサイズを完全に自由化するのは難しい
2025年現在のNotionには「特定の文字だけフォントサイズを14px→18pxに」などの細かなサイズ指定をする機能は存在しません。
そのため、より細かくカスタマイズしたい場合は次の章で紹介するような数式の活用が必要になります。
数式でフォントサイズを変更する方法
Notionでは文字サイズを直接変更することはできませんが、数式ブロック(KaTeX)を活用することで、視覚的にサイズが違うように見える文字を作成することが可能です。
このセクションでは、有料テンプレートを使わずに自分で装飾文字を作る方法を解説します。
文字サイズを変更する数式一覧表
こちらのサイトからコピペしやすいように数式情報をまとめました。
「/formula」で数式ブロックを作成し、そこに使用例のように「コマンド+テキスト」を入れるだけで簡単に作成できます。
コマンド | 内容 | 使用例 |
---|---|---|
\tiny | 非常に小さい文字 | \tiny テキスト |
\scriptsize | 小さな文字 | \scriptsize テキスト |
\footnotesize | 脚注サイズの文字 | \footnotesize テキスト |
\small | やや小さい文字 | \small テキスト |
\normalsize | 通常の文字サイズ | \normalsize テキスト |
\large | やや大きい文字 | \large テキスト |
\Large | 大きい文字 | \Large テキスト |
\LARGE | 非常に大きい文字 | \LARGE テキスト |
\huge | 極めて大きい文字 | \huge テキスト |
\Huge | 最大級の大きい文字 | \Huge テキスト |
ちなみに、これらのコマンドはこちらのサイトを参考にしています。


数式を使えると幅が広がるので結構楽しいですよ。


【応用】文字サイズ以外に色やフォントを変更してカスタマイズする方法
先ほどの画像には赤い文字がありましたよね?
これも数式ブロックの応用で作成することが可能です。
ここからは数式ブロックだけでなく、様々な方法でNotionのテキストを自分好みにカスタマイズする方法をお伝えします。
数式で文字を装飾する(色・フォント変更)
まずは文字色を変える数式のコマンド表です。
コマンド | 内容 | 使用例 |
---|---|---|
\textcolor{red}{} | 赤色の文字 | \textcolor{red}{テキスト} |
\textcolor{blue}{} | 青色の文字 | \textcolor{blue}{テキスト} |
\textcolor{green}{} | 緑色の文字 | \textcolor{green}{テキスト} |
\textcolor{orange}{} | オレンジ色の文字 | \textcolor{orange}{テキスト} |
\textcolor{white}{} | 白色の文字 | \textcolor{white}{テキスト} |
\textcolor{purple}{} | 紫色の文字 | \textcolor{purple}{テキスト} |
色はたくさん種類があるのでキリがないのですが、代表的な色を紹介しました!
次はフォントを変えるコマンドです。
コマンド | 内容 | 使用例 |
---|---|---|
\textbf{} | 太字 | \mathbf{テキスト} |
\textit{} | イタリック体 | \mathit{テキスト} |
\textsf{} | サンセリフ体 | \mathsf{テキスト} |
日本語でフォントを変更できるのはかなり限られています。
しかし、英語であれば幅は多く広がるので英語も入れたNotionページにしたい方はぜひほかのコマンドも試してみてください。
次は、テキストの背景色を変えるコマンドです。
コマンド | 内容 | 使用例 |
---|---|---|
\colorbox{色名}{テキスト} | テキストの背景色を指定した色に変更 | \colorbox{yellow}{テキスト} |
\fcolorbox{枠色}{背景色}{テキスト} | 枠色と背景色を指定してテキストを囲む | \fcolorbox{red}{yellow}{テキスト} |
色はredやblueなどお好きな色を入れて遊んでみてください。
数式ブロックのコマンドは別に覚える必要はないので、忘れたらまたこの表を見に来るくらいの感覚でOKです。
Notion標準搭載の機能でページ全体の文字フォントを変更する
数式ブロック以外に、Notionでは標準で文字フォントを変更することも可能です。
ページ右上の「・・・」からフォントを選択するだけでページ全体にフォントが反映されます。
こちらがデフォルトです。
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こちらがSerifです。上品な印象です。
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こちらがMONOです。少しカジュアルな印象です。
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このように標準搭載のものでも、印象を大きく変えることができます。
ぜひこちらもお試し下さい!
Notinの文字サイズに関してよくある質問(FAQ)
ここでは、Notionで文字サイズや装飾を調整する際によく寄せられる質問にお答えします。
基本設定から応用テクニックまで、本記事で紹介した内容をさらに深く理解するためのヒントにもなります。
Q1. Notionで文字サイズを自由に変更する機能はありますか?
A. 現在(2025年時点)、Notionにはワープロソフトのように文字サイズを「10pt」「16pt」など数値で指定する機能は搭載されていません。
ただし、次のような方法で視覚的にサイズ調整は可能です:
- 「フォントを縮小」設定で全体を小さく
- 見出しや引用ブロックで大きく見せる
- KaTeXのサイズ指定コマンド(
\Large
など)で大きく表示する
Q2. ページ全体の文字サイズを一括で小さく(または大きく)することはできますか?
A. 「ページ単位」であれば可能です。右上のメニューから「フォントを縮小」をオンにすると、ページ全体のテキストが小さめになります。
ただし、ワークスペース全体に適用する設定はありません。
Q3. モバイル版Notionでもフォントサイズ変更や装飾は反映されますか?
A. 基本的には反映されます。ただし、デバイスによってはレイアウトや表示サイズが異なるため、細かな見た目の違いが出る可能性があります。特に数式ブロックや長文の装飾には注意が必要です。
Q4. 装飾の組み合わせに制限はありますか?
A. はい。たとえば、KaTeXでは日本語の装飾が正常に反映されないことがあります。英語であれば反映できる幅はさらに広がります。もし反映されるはずなのに装飾が適用されない場合は、次の点をチェックしましょう。
- Notionの環境による制限(特にKaTeX)
- 入力ミス(カンマや括弧の抜けなど)
- 日本語テキストの文字化け
まとめ
Notionはとても柔軟でパワフルなツールですが、文字サイズのカスタマイズに関しては一見すると制限が多く、戸惑う方も少なくありません。
しかし本記事でご紹介したように、工夫をすると文字サイズを変えたような見た目の演出や装飾表現が実現できます。
あなたのNotionページが、より「伝わる」「美しい」「使いやすい」ものになりますように。
今後もアップデートがあれば随時追記していきますので、ぜひブックマークしてお役立てください!
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