「タイトルに今日の日付を自動入力して手間を省きたい…。」
「でも調べても日付の自動入力のやり方が分からない!」
そんな方に向けて本記事では、Notionのタイトルに日付を自動入力する方法や、できない理由、代替手段について詳しく解説します。
結論として、現段階では標準機能でタイトルへの日付自動入力はできませんが、ボタン機能の工夫で疑似的に対応する方法を紹介します。
現段階ではタイトルに日付の自動入力はできない
現時点(2025年5月現在)においては、Notionの標準機能ではページタイトルに日付を自動入力する仕組みが用意されていません。
このため、ページを新規作成した際に、タイトルへ今日の日付や現在日時を自動的に反映させることはできません。
Notionのデータベース機能では日付プロパティの自動入力や、テンプレートにおける日付のプリセット入力が可能なケースもあります。
しかし、タイトル部分(ページの最上部に表示される名称)では日付の自動生成・挿入がサポートされていないため、作成日や更新日をタイトルとして自動表示する用途には対応できません。
Notionの機能 | 日付自動入力の可否 | 備考 |
---|---|---|
タイトル(ページ上部) | 不可 | 手動で入力が必要 |
日付プロパティ | 可能 | データベースの列で設定可能 |
テンプレート | 条件付きで可能 | 指定箇所にのみ反映 ※タイトルを除く |
「毎回タイトルに日付を素早く入れたい」「日付ごとにページを自動作成したい」といった要望を持つ方にとって、現状この部分がNotionの弱点・制限のひとつとなっています。
この点は多くのユーザーが公式コミュニティやNotion公式ヘルプなどで要望を寄せていますが、現時点では公式に実装されていません。
今後のアップデートで対応される可能性も考えられますが、現在は手動で日付を入力したり、後述する疑似的な自動化の方法を活用する必要があります。
疑似的にタイトルに日付を自動入力する方法
Notionでは現時点(2025年5月)で、ページタイトルに日付を完全自動で入力する公式機能はありません。
しかし、自動に近い形でタイトルに日付を入れる方法が存在します。
それは「ボタン機能」を活用した方法です。具体的なやり方をみていきましょう。
ボタンを使ってタイトルに日付を自動入力する方法
具体的なやり方の手順を解説します。
「/data」でテーブルビューのデータベースを作成します。
データベース名は分かりやすいように「日付の自動入力DB」としました。

次に「/button」からボタンを作成します。

ボタンの名前を「日付入力」と入力した後、以下の手順で進めます。
- 実行の「+新規アクション」をクリック
- 「ページを追加」を選択
- ページ追加先データベースとして「日付の自動入力DB」を選ぶ
すると以下のような画面がでるので「Σ」をクリックして日付の自動入力の為の数式を作成します。

数式欄には以下の内容をコピペしてください。
※うまくいかない場合は①「Ctrl+Shift+V で貼り付け」②「カーソル右クリックからプレーンテキストで貼り付け」で行ってみてください。
formatDate(today(),"YYYY年M月D日")
曜日も追加したい方はこちらをコピペしてください。↓
formatDate(today(),"YYYY年M月D日(dd)")
完成図はこんな感じになります。

その後は右上の「保存」をクリックして「完了」を選択して設定は終わりです。
最後に動作チェックをしてみましょう。ボタンを押してデータベースのタイトルに日付が自動入力されていれば成功です。

もしうまくいかない場合は以下の項目をご確認ください。
- 数式は正しく入力されているか
- ページ追加先のデータベースを正しく選択しているか

これで完成です!非常にシンプルですよね。
タイトルに日付を自動入力する際に、ボタンをクリックするという手間は1つ生じますが、必要な時だけデータベースを出せるという意味では非常に便利です。
この数式も覚えていけば非常に便利なので、今回の日付の自動入力だけでなく色んな自動化を試すことができます。
繰り返しタスクで日付の自動入力ができない理由
繰り返しタスクの管理は多くのユーザーがNotionで実現したい用途の一つです。
しかし、現状のNotionではタスクテンプレートを使っても、繰り返しごとに「今日の日付」や「設定した実行日」を自動的にタイトルへ反映する機能は搭載されていません。
これは、Notionのデータベース構造やテンプレート機能の仕様によるものです。
自動入力が制限される主な理由
制限事項 | 詳細 |
---|---|
タイトルは静的テキストのみ | Notionのタスクやリストのタイトル部分には、数式プロパティや日付プロパティの値をそのまま動的に反映できません。タイトルエリアは手入力またはテンプレートで定型文を登録するのみとなっており、プロパティの自動連携ができない仕様になっています。 |
テンプレート利用時の変数非対応 | テンプレート機能では、毎回新しいタスクを追加しても、その時の日付や現在時刻などを自動反映してタイトルに組み込むことができません。各プロパティには「複製時の今日」として日付を設定することは可能です。 |
現在できる対応策
上で紹介したボタンでタイトルに日付を自動生成する以外の方法だと以下のものが考えられます。
テンプレート機能で日付プロパティに「複製時の日付」と設定することでプロパティ内には日付が自動入力されます。
タイトル内でどうしても日付を表示したい場合は、現段階ではボタンで日付を自動入力させるのが一番効果的です。
他のタスク管理ツールとの比較
同じタスク管理アプリでも、TodoistやGoogleカレンダーでは、繰り返し予定やタスクごとに日付の自動反映・リマインダー生成が標準機能として用意されています。
一方で、Notionは柔軟なカスタマイズ性を重視しているため、現時点ではこのような自動化に制限がある点に注意が必要です。
将来的なアップデートの可能性
Notionは頻繁に機能追加・改良が行われています。繰り返しタスクにおいてもユーザーから多くの要望が寄せられており、今後の日付自動入力の強化や拡張が期待されています。
公式の最新機能アップデートはNotion公式最新情報ページで随時確認が可能です。
Notionの日付自動入力を活用するおすすめのシーン
Notionの日付自動入力機能を上手に活用することで、毎日繰り返す入力作業の手間を大幅に減らせます。
ここでは、実際の業務や日常生活で役立つ具体的な活用シーンについてご紹介します。Notion初心者の方でもすぐ真似できる工夫も盛り込みました。
日報や議事録テンプレートへの応用
毎日の報告書や会議の記録を作成する際、毎回日付を手で入力するのは意外と負担になりがちです。
Notionのテンプレート機能で「日付」プロパティをあらかじめ設定しておくと、新規作成したときに現在の日付が自動入力されるため、作業の効率化につながります。
たとえば会社の日報や議事録テンプレートを作る場合、次回からはワンクリックで日付付きのページを用意できるので、入力ミスも防げます。
私が作成した「シンプルで使いやすい業務日報」テンプレートではボタンで日報を追加しているので、今回紹介したカスタマイズ法を使うこともできます!↓
活用例 | 具体的な運用方法 | メリット |
---|---|---|
日報 | 「日付」プロパティを今日の日付で自動設定したテンプレートを利用 | 毎回正確な日付が入るので管理がラク |
議事録 | 会議記録のタイトルやプロパティに自動入力 | 後から内容を検索しやすい |
日記の日付入力の手間を省く
毎日続ける日記やライフログは、日付入力の手間が地味なストレスとなります。
Notionのテンプレートボタンを利用して日記ページを作成すれば、その都度今日の日付が自動的に記入された状態でページを作れます。
これにより「今日は書き忘れた」「日付を間違えて記録した」といったミスも防ぎやすくなります。スマートフォンアプリ版でも同様の運用ができるので、毎日の記録やライフログのスタートにもおすすめです。
私が作成した「振り返りが楽しくなる内省日記」でもタイトルへ日付の自動入力を活用しています。↓
日付の自動入力を活用した日記テンプレートについてはこちらの記事がおすすめです↓

運用パターン | ポイント |
---|---|
テンプレートボタン | ワンタップで「今日の日付入り日記ページ」を自動生成 |
週ごとの記録 | 日付プロパティで期間管理もかんたんに |
タスク・スケジュール管理の効率化
タスク管理やスケジュール表では、タスクを登録した日や締切日を自動入力するように設定することで、一目で作業の進捗や期限を把握できるようになります。
特に「タスク追加時に現在の日付を自動で記録する」設定を行うことで、手書きや入力忘れによるミスを防げます。
また、Notion公式のデータベース機能を活用すれば、期日順にソート表示したり、カレンダー表示へ切り替えることもでき、日付管理が飛躍的に向上します。
機能 | 活用方法 |
---|---|
ToDoリスト | タスク追加時に「作成日」や「期限日」に自動入力 |
カレンダービュー | 日付を基準に並べ替え、視覚的にスケジュールを把握 |
日付の自動入力に関するよくある質問
日付入力の形式は自由に設定できますか?
Notionで日付の自動入力を行う場合、日付の表示形式はある程度自由にカスタマイズできます。
たとえば、「YYYY/MM/DD」や「YYYY年M月D日」、曜日の表示も追加するなど、用途や好みに合わせて調整可能です。
ページ上で日付プロパティを利用する際には、プロパティの「フォーマット」オプションから希望する形式を選択できます。
ただし、 タイトル部分への自動日付入力では形式の詳細カスタマイズは難しく、正確に希望通りの並びやフォーマットが再現できない場合もあります。
そのため、Notion公式ヘルプページなどで最新情報を確認することをおすすめします。
モバイル版Notionでも日付の自動入力は可能ですか?
モバイルアプリ版のNotionでも、パソコン版と同様に日付プロパティを利用した自動入力が可能です。
タスクや予定のアイテムを追加する際、日付プロパティをタップすればカレンダーから簡単に選択できます。また、テンプレートボタンにトリガーした「今日の日付」の自動入力もサポートされています。
しかしながら、操作性はパソコンと異なる部分があるため、複雑な数式やカスタマイズには制限がある点に注意してください。
PCでボタンやテンプレートを設定しておいて、外出時にスマホからボタンを活用するというやり方がおすすめです。
テンプレート機能で今日の日付をタイトルに入れることはできますか?
現状、Notionの標準機能だけでテンプレート使用時にタイトルへ「今日の日付」を自動で挿入することはできません。
データベースのプロパティ欄であれば、複製時の日付を自動入力できますが、「タイトル欄」は自動反映の対象外となっています。
そのため、テンプレート化したページを作成する場合、ページタイトルを手動で編集して本日の日付を入力する必要があります。
どうしても自動化したい場合には、外部サービスやAPI連携を活用したワークフローを組むことも検討できますが、初心者にとっては少しハードルが高い方法となります。
質問 | 回答 |
---|---|
日付入力の形式は自由に設定できますか? | 日付プロパティではカスタマイズ可能ですが、タイトル欄への自動入力ではカスタマイズに制限があります。 |
モバイル版Notionでも日付の自動入力は可能ですか? | 基本的な自動入力は可能です。カレンダー形式で日付を簡単に選択できます。 |
テンプレート機能で今日の日付をタイトルに自動で入れられますか? | Notion標準機能のみではできません。手動入力または外部連携が必要です。 |
まとめ
Notionでは現状、タイトルへの日付自動入力には標準機能がないため、数式やボタンを活用した工夫が必要です。
ただし、日付プロパティやテンプレートを応用することで、日報・議事録・タスク管理など多くの場面で入力の手間を省き、効率化が可能です。
最新の使い方を取り入れ、業務や日常の管理をより便利にしましょう。
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